魚・貝の調理方法
カンパチのフリッターレシピ ふわふわ衣が決めて
アツアツがおいしい揚げ物。素材はもちろん、衣の種類によっても風味が変わります。そこで今回は、洋風天ぷら「フリッター」の作り方を、お刺身用のカンパチを使ってご紹介。
ふわふわ衣を作るためのコツは、意外なあの飲み物……。お酒のおつまみにもぴったりな、絶品レシピをマスターしましょう!
カンパチのフリッター
材料(2人分)
Ø カンパチ(刺身用) 1パック
Ø 塩・コショウ 少々
Ø レモン 1/4
Ø 揚げ油 適量
(衣)
Ø 卵白 1個分
Ø 塩 少々
Ø 薄力粉 1/2カップ
Ø 片栗粉 大さじ3
Ø ベーキングパウダー 小さじ1
Ø ビール 80cc
Ø サラダ油 大さじ1
Ø ケチャップソース お好みで
作り方
1. カンパチに塩・コショウを振って下味を付ける。
2. ボウルに卵白、塩を入れ、泡立て器で角が立つまでホイップする。
3. 2.に薄力粉、片栗粉、ベーキングパウダー、ビールを加える。メレンゲが潰れないよう、ゴムベラで切るように混ぜ合わせる。
4. カンパチに3.の衣をたっぷり付ける。
5. 160度に熱したサラダ油できつね色になるまで揚げる。
6. 器に盛り、レモンを添えてできあがり。お好みでケチャップソースに付けて召し上がれ。
今回の料理のポイント
レシピを見て、「衣にビール!?」と驚かれた人も多いのではないでしょうか。ビールは喉を潤すだけでなく、料理の調味料としても優秀な飲み物なのです。
ビールの泡の正体は「炭酸ガス」で、加えることでガスによって衣膨張し、ふっくらした仕上がりになりますよ。よりふっくらさせるためには、卵白の泡立て加減も重要。角がツンと立つくらいにしっかりホイップすることで、油に入れた途端、熱で膨張。サクッと軽い食感に!
泡が膨張することで隙間ができた衣には、油が染みこんでいるので、油分が水分の移動を抑えてくれます。そのため、時間がたってもべちゃべちゃせず、サクッとした食感をキープすることができるのです。
天ぷらとフリッター、なにが違うの?
フリッターとはよく聞くけれど、天ぷらとなにが違うのか、明確にわかっている人は少ないのではないでしょうか。揚げ方は基本、天ぷらと同じですが、ふっくらと軽い食感に仕上げるのがフリッターの特徴です。
さらにレシピからもわかるように、衣の材料にも違いがあります。
天ぷらは小麦粉と卵と水でとてもシンプル。それに対し、フリッターは小麦粉のほかにベーキングパウダー、片栗粉、泡立てた卵白をいれます。ふっくらさせるために今回のようにビールをいれることも。
また、海外では揚げ物を総称してフリッターと呼ぶことが多いようです。代表的なのが、イギリス名物「フィッシュ・アンド・チップス」。アツアツの白身魚のフリッターにビネガーをたっぷりとかけていただくあの料理! といえばピンとくる人も多いのでは?
いろいろな魚介で楽しむフリッターパーティー
フリッターは、カンパチのほか、さまざまな魚介と相性バツグン! エビやタラをはじめ、マグロやサーモンなど、お好みのお魚で作ってみましょう!
このとき便利なのがお刺身用にカットされたもの。フリッターに適した大きさにカットされているので、切る手間が省けます。また、少量がパックされているので、いろいろなお魚でフリッター作りを楽しめるのもうれしいですね。
オイルポットを使えば、チーズフォンデュさながらの、卓上フリッターパーティーを楽しむことができます。ソースはトマトケチャップのほか、スイートチリソースやフィッシュ・アンド・チップス風にワインビネガーを振りかけるのもおすすめ。
冷めてもべちゃべちゃしないフリッターは、お弁当のおかずにも重宝します。お好みの食材をカラッと揚げ、オリジナルフリッターを楽しんでくださいね。
文&写真:ねこ りょうこ