
魚・貝のレシピ
パーティー料理に!実は簡単 真鯛の塩釜焼きのレシピ
鯛やスズキなど、高級魚に分類されるお魚は、クオリティ的にも大きさ的にもパーティー料理にぴったり! 丸ごと調理をすれば、一品で主役級になってくれる優秀なお魚です。
そこでぜひ、チャレンジしていただきたいのが「魚の塩釜焼き」です。ハーブや野菜をおなかに詰めて卵白と塩でお魚を包み、オーブンで焼くだけというとってもシンプルなレシピ。今回はピチピチとした真鯛が手に入ったので、豪華かつ、おいしく調理してみました!
ハーブが香る、真鯛の塩釜焼き
材料(3~4人分)
Ø 真鯛 1尾(1kg程度のもの)
Ø ジャガイモ 3個
Ø ニンニク 2個
Ø タイム 2~3枝
Ø ローズマリー 2~3枝
Ø 卵白 5個分
Ø 粗塩 1kg
Ø レモン 1/2個
Ø オリーブオイル 適量
Ø しょうゆ お好みで
作り方
*オーブンを200度に余熱しておく。
1. 真鯛のウロコを丁寧に取っておなかを開き、エラと内臓を取り除いておく。
2. ジャガイモはひと口大に切り、レンジで3~4分ほど加熱する。
3. ニンニクは皮をむき、半分に切る。
4. 開いた真鯛のおなかにタイム、ローズマリー、ニンニク、ジャガイモを入れてはさむようにして閉じる。
5. ボウルに卵白を入れ、しっかり角が立つまでホイップする。塩を加え、ゴムベラでざっくりと混ぜる。
6. 天板にクッキングシートを敷き、5.を真鯛の大きさに合わせて敷く。
7. 残りの粗塩を、真鯛全体を覆うようにのせていく。尾を残し、魚が見えなくなるまで丁寧に包む。200度に余熱したオーブンで50~60分焼く。
8. 焼き上がったら金槌やハンマーで豪快に粗塩を割り、身と中に詰めた野菜を皿に取り分ける。
9. レモンを添え、オリーブオイル、しょうゆをお好みでかけていただく。
今回の料理のポイント
塩釜焼きってなんだか大変そう……と思われた方も多いのでは? ところが、作ってみると意外や意外。シンプルな材料と手順で簡単に作ることができます。
魚の臭み取りといえば塩をふって数分置くのが一般的。ところが塩釜の場合、水分が出やすい塩で魚を包むことで、魚から出た臭みや余分な水分を浸透圧で塩釜に移す手法を取ります。臭みをしっかり取りながら、うま味は逃さないという、とっても便利な調理法なのです。
塩釜の塩がほんのり優しく魚に移り、ハーブのさわやかな香りが生きる、とびっきりおしゃれな一品。取り分ける際にレモンの絞り汁とオリーブオイル、お好みでしょうゆをかけていただきます。
塩釜を成功させるポイントは、卵白(メレンゲ)の固さにあります。角が立つまでしっかりとホイップし、粗塩はざっくり混ぜる程度に。魚を包む際にメレンゲがやわらかいと、魚をしっかり包むことができないので注意を。
パーティーでキッチンに取り残されない方法
わたし自身も経験があるのですが、ホームパーティーを開催する際、ホスト(料理を作る人、もてなす人)が、お料理の準備でキッチンにこもりっぱなしということがあります。
リビングでは気心が知れる仲間が楽しそうにおしゃべり……。これではせっかくの楽しい時間も半減してしまいますよね。
この問題をクリアするポイントは、料理の下準備と調理法です。前菜やデザートは事前に作って冷蔵庫へ。人数分に取り分けてラップをしておけば、乾杯とともに1品目として出すことができます。あとはそのまま会話を楽しみ、頃合いをみてメインディッシュの準備へ―。
とはいっても準備はオーブンのスイッチを押すだけ。メイン料理をオーブン料理にした場合、下ごしらえを完璧にしておけば、あとは勝手にオーブンが仕上げてくれますよ。
今回ご紹介した真鯛の塩釜焼きは、塩釜で包んだ状態で冷蔵庫に入れ、オーブンに投入するだけにしておきましょう。
続いて、パスタ料理を出す場合はソースをあらかじめ作っておき、ゆでたパスタをフライパンでからめるだけ。ごはんものを出す場合は、具を入れて火を入れるだけのパエリヤやドリアなどがおすすめです。
このように、ホームパーティー成功の秘訣は、オーブン料理や煮込み料理をバランスよくメニューに加えること。つきっきりにならなくても安心な料理をチョイスしましょう。準備は少し大変ですが、その分、ホストもゆっくりソファに座って会話を楽しむことができますよ。
年末にかけてイベントが多くなるこれからの季節。得意のパーティー料理で、ゲストをおもいっきり驚かせちゃいましょう!
文&写真:ねこ りょうこ
スタイル提案の記事を中心に執筆。モットーは『食べることは生きること』。今日もおいしい食材を求め、日本全国を取材活動中。