魚・貝の調理方法
酢だこの作り方 おせちの定番を手作りで!
おせち料理の定番は数多くありますが、さわやかな酸味とまろやかなタコの甘みが絶妙にマッチした「酢だこ」もかかせない一品。
鮮やかな赤色に染められた市販の酢だこはお手軽ですが、来年のお正月は手作りにチャレンジしてみませんか? 化学調味料や添加物を一切使用しない天然のタコの色合いは、昔ながらのおせち料理にぴったり。合わせ調味料にゆでたタコを漬けるだけのお手軽レシピをご紹介します。
酢だこの作り方
材料
Ø ゆでタコ 200g
(三杯酢)
Ø かつおのだし汁 大さじ1
Ø 砂糖 大さじ1
Ø 塩 小さじ1/4
Ø 酢 大さじ3
Ø 薄口しょうゆ 小さじ1/2
Ø 鷹の爪 1本
作り方
1. ゆでタコをひと口大のぶつ切りにする。
2. ボウルに三杯酢の調味料と鷹の爪を入れてよく混ぜる。
3. ぶつ切りにしたタコを加え、3~4時間冷蔵庫に置く。
4. 汁気を切った酢だこを器に盛り、わかめを添えてでき上がり。
日持ちの良い酢の物はおせちの定番!
おせち料理にかかせない食材といえば、数の子や黒豆、伊達巻、昆布巻きなどがありますが、酢だこや紅白なますのように酢の物も定番中の定番。
ちなみに、酢だこは関東ではおなじみですが、関西ではあまりメジャーではないようです。酢だこがいつからおせち料理に加えられたのかははっきりとはわかりませんが、おせち料理は日持ちがするものをお重に詰めるもの。酢の物は保存がきくということから、いつしかおせち料理の仲間入りをしたと考えられています。
三杯酢と二杯酢、一杯酢……なにが違うの?
酢の物を作る際、合わせる調味料を「三杯酢」「二杯酢」「一杯酢」と呼ぶことがあります。酢の物には主に「三杯酢」が使われますが、二杯酢、一杯酢とはなにが違うのでしょう。それぞれの特徴をみていきましょう。
Ø 三杯酢
酢、しょうゆ、砂糖(またはみりん)を同量ずつ混ぜた合わせ調味料のこと。酸味をまろやかにしたい場合はだし汁を加えてもOK。その由来は、盃で調味料を一杯ずつ量って調合したためといわれています。最後に塩で味を調えてでき上がり。
Ø 二杯酢
酢、しょうゆを同量ずつ混ぜあわせた調味料。甘みを出さずにコクを出したい場合に使われます。酢の物などに使われます。
Ø 一杯酢
酢のみでの味付け。塩を少々混ぜることも。
杯の数が増えるほど甘みが増します。それぞれの使い方は酸味や甘みの好みで使い分けるとよいでしょう。今回は三杯酢を使用しましたが、甘さを控えたい場合は二杯酢でもOK。
もう一品ほしいときの副菜に便利な、お酢の合わせ調味料。和える食材はタコのほか、エビやイカなどがおすすめ。キュウリやキャベツなどとも相性抜群! 基本の作り方をマスターしておけば、冷蔵庫のあまりもので簡単に作ることができますね。
タコの天然の色合いが美しい手作りの酢だこを、ぜひ、おせち料理の仲間に加えてみましょう!
文&写真:ねこ りょうこ
スタイル提案の記事を中心に執筆。モットーは『食べることは生きること』。今日もおいしい食材を求め、日本全国を取材活動中。