
カニのはなし
ズワイガニのさばき方 キッチンバサミで簡単!
甘い身、濃厚かつクリーミーなかにみそ。ズワイガニのシーズン到来です! なんともおいしいズワイガニですが、厄介なのがさばき方。かたい殻はなかなか手ごわく、上手に身を食べられないことにやきもきする方も多いことでしょう。
そこで今回は、家庭にあるキッチンバサミで簡単にできるズワイガニのさばき方をご紹介します。
ズワイガニのさばき方
用意するもの
Ø キッチンバサミ
さばき方
1. 脚の付け根にハサミを入れ、脚をすべて切り離す。
2. ズワイガニを裏返し、「前掛け」と呼ばれる部分を切り取る。
3. 前掛けを切り取った部分に親指を入れ、甲羅をゆっくりはがす。
4. 胴の両側にあるエラを丁寧に切り取る。
5. みそをこぼさないように胴の中央にハサミを入れ、さらに食べやすい大きさに切る。
6. 脚を関節部分で折る。身がほとんど入っていない脚の先はだしに使用。
7. 脚にハサミを縦に2箇所入れ、殻を取り除く。
8. 爪も脚同様にハサミを縦に入れ、殻を取り除く。
今回はズワイガニを例にさばき方を紹介しましたが、タラバガニ、毛ガニも基本は同じ。キッチンバサミを使えば簡単にさばくことができます。
カニの殻(特に爪の部分)はとてもかたく、ケガの危険性があるので、慣れていない方は清潔な軍手を着けてさばくと良いでしょう。
ズワイガニと松葉ガニは同じ?
ズワイガニ主に、国内では北海道、北陸、海外ではロシアで水揚げされるカニです。タラバガニや毛ガニと並んで人気の高級食材としてすっかりおなじみですよね。
特徴はなんといってもその細く長い脚。オスにもなると脚を広げたその体長は1メートル近くになるものもあるとか。
ズワイガニは地域によって呼び名が異なる特徴もあります。北陸・福井では「越前ガニ」、山陰地方では「松葉ガニ」と呼ばれています。種類が異なるカニと思われがちですが、どれも同じズワイガニだったんですね。
ズワイガニのおいしい食べ方
ズワイガニをきれいにさばくことができたら、さて、どんな料理でいただきましょう! カニのうま味がしっかり感じられるズワイガニは、ボイルをしてそのまま食べるも良し、チャーハンやパスタ、カニスキやカニ鍋にしてもおいしくいただくことができますよ。
調理する際は、ぜひ、みその濃厚な味わいもご賞味あれ。チャーハンやパスタに使う際はみそごとソースに加えてみましょう。濃厚かつリッチな一品をお楽しみいただけます。
みそをソースに使用する際は、くさみ抜きに日本酒や白ワインで煮詰めることをおすすめします。かにみそ独特の生臭さが消え、料理の味わいをよりいっそう際立たせてくれますよ。
とりかかるまでは面倒に感じるズワイガニのさばき方ですが、いざやってみると意外と簡単。最初、少し手間がかかりますが、おいしいカニが待っているとなればそれほど苦にもならないはず! ぜひ、丸ごとのズワイガニが手に入ったらさばき方にチャレンジしてみましょう。
文&写真:ねこ りょうこ
スタイル提案の記事を中心に執筆。モットーは『食べることは生きること』。今日もおいしい食材を求め、日本全国を取材活動中。