
魚・貝のレシピ
タラとジャガイモのパイ包み 冬の味覚をおしゃれにアレンジ!
冬に旬を迎える魚といえば「タラ」。白身はもとより、たら菊や白子と呼ばれる部分もおいしくいただくことができます。
脂がたっぷりのったおいしいタラを、今回、パイに包んでこんがり焼き上げてみました。ホクホクとしたジャガイモとのおいしいコラボレーションをお楽しみください。
タラとジャガイモのパイ包み
材料(3~4人前)
- タラの切り身 1切れ
- ジャガイモ 1個
- ニンニク 1片
- タイム 1枝
- ローリエ 1枚
- 牛乳 100cc
- 水 100cc
- 生クリーム 50cc
- オリーブオイル 大さじ1
- 塩 小さじ1/2
- コショウ 少々
- バジルソース(市販) 30g
- 冷凍パイ生地(市販) 2枚
(卵液)
- 卵黄 1個分
- みりん 小さじ1
作り方
(下準備)
- 冷凍のパイシートを常温で解凍する。
- オーブンを230度に温める。
- 卵液の材料を混ぜ合わせる。
- 鍋に牛乳と水、タイム、ローリエ、皮をむいたニンニクを入れて火にかける。
- 煮立ったらタラを入れ、15分ほど中火で煮る。
- タラとニンニクを取り出し、粗熱を取る。
- ジャガイモは皮をむいてラップに包み、600Wの電子レンジで2分ほど加熱する。
- フードミキサーに3.と、4.を入れ、生クリーム、オリーブオイル、塩、コショウを入れる。
- ジャガイモの食感が少し残るよう粗めに撹拌をする。パイ生地の中身「フィリング」の完成。
- 解凍しておいたパイシートをめん棒で長方形になるように1.5倍の大きさに伸ばす。厚さにムラが出ないよう注意する。
- 天板にクッキングシートを敷き、6.のパイシートを広げる。その上に5.のフィリングを中央に細長く置く。
- フィリングの上にバジルソースをまんべんなく塗る。
- ハケで卵液をパイ生地の縁に塗る。
- 同じ大きさに伸ばしたもう1枚のパイ生地をタテ半分に折り、2cm幅に切れ目を入れる。
- 10.を広げフィリングがのったパイ生地にかぶせる。端をフォークで押さえて閉じる。
- 表面に卵液を塗る。
- 230度に温めておいたオーブンを200度に下げ、30分焼く。
- 適当な大きさに切り分けてでき上がり。
今回のレシピのポイント
タラは漢字で「鱈」と書くことからもわかるように、冬を代表するお魚です。タラといえば鍋料理や焼き魚など、和風のアレンジを思い浮かべる方も多いことでしょう。
ヨーロッパではタラをはじめ、ニシンやイワシなどの魚をパイで包み焼きをする家庭料理があります。日本ではは馴染みが薄いかもしれませんが、魚独特のくさみを取ることで、おいしく調理することができますよ。
ポイントは、ハーブを使うこと。ハーブのスパイシーな香りがくさみを取り除き、素材に爽やかな風味をもたらしてくれます。
魚にぴったりなハーブ「タイム」とは?
ヨーロッパでは、素材や調理法に合わせてハーブを選びます。今回使用した「タイム」は、魚料理全般に使われるハーブのひとつです。
古代から使われてきたタイムは、エジプト人は香油として用い、ギリシア人はお風呂に入れて使用していたといわれています。また、その高貴な香りから「勇気の象徴」ともされてきました。
タイムの葉には殺菌・防腐作用があるとされ、料理の香り付けに使うと保存性を高めることができます。レモンタイム、シルバータイム、クリーピングタイムなどの種類があり、素材のくさみ取りはもちろん、料理の香りづけにもおすすめです。
冷凍パイシートを使いこなそう!
パイといえばアップルパイやミルフィーユなど、スイーツのイメージのある方も多いことでしょう。サクサクとした食感がたのしいパイ生地は、魚やひき肉などで作ったフィリングとも相性バツグンです。
パイ生地独特のサクサク食感を作っているのが、何層にも重ねた生地です。これを手作りするととても手間がかかります。
そこでオススメなのが、市販の冷凍パイシートです。解凍してお好みの厚さに伸ばすだけで手軽に本格的なパイ料理を楽しみことができますよ。
いつものシチューを耐熱容器に入れてパイ生地でふたをし、オーブンでこんがり焼けば本格的なシチューのパイ包み(ポットパイ)に早変わり! ハンバーグの種をフィリングに見立て、包み焼きをすればミートパイの完成です。
パイ生地に包んで焼くだけで、レストランの本格的な料理を楽しむことができます。ぜひ、いろいろな料理にアレンジしてみてくださいね。