
魚・貝のレシピ
ブリ大根のレシピ 基本の和食をマスターしよう!
ブリのアラと大根をしょうゆやみりんで味付けて作る「ブリ大根」。ごはんによく合う和食はぜひともマスターしておきたいおかずのひとつです。脂がたっぷりのった冬のブリを、おいしくいただきましょう!
ブリ大根のレシピ
材料
- ぶりの切り身 2切れ
- 大根 1/3本
- 水 2カップ
- 酒 2/3カップ
- みりん 1/4カップ
- しょうゆ 大さじ3
- 砂糖 大さじ1
- ゆずの皮のせん切り 少々
作り方
- 大根は皮をむいて厚さ1.5〜2センチの輪切りにする。
- 鍋に入れ、かぶるくらいに米の研ぎ汁を注いで中火にかける。煮立ったら15分ほど煮てざるに上げる。
- ぶりは熱湯にサッと通し、表面の色が霜降り状態になったらすぐに取り出す。
- 鍋に水、酒、みりん、しょうゆ、砂糖を入れて中火にかける。煮立ったら大根を入れ、中火で15分ほど煮る。
- ブリを加え、落としぶたをしてさらに15分ほど煮る。
- 器に盛り、ゆずの皮を添えてでき上がり。
今回のレシピのポイント
冬に旬を迎えるブリは、脂がたっぷりのっているため、だしを加えなくても素材だけでおいしいだしを取ることができます。アラを使えばさらにおいしくなりますよ。
ブリは熱湯をさっとかけることで、魚独特の臭みを取ることができます。表面の色が変わる程度でOKなので、色が変わったらすぐに取り出すようにしましょう。
郷土料理百選に選ばれたブリ大根
和食を代表するブリ大根は、昔から農山漁村の郷土料理として親しまれていました。2007年には農山漁村の郷土料理百選において富山県の郷土料理として選定されています。
とはいえ、日本全国で食べられているポピュラーな和食、ブリ大根。おふくろの味の代表ともいえますね。
大根を米の研ぎ汁で煮る理由とは?
大根を使って煮物を作る際、味が染み込みやすいように下ゆでをするのが一般的です。このとき、米の研ぎ汁を使用することで大根の苦味を取ることができます。
大根に含まれているアミラーゼという成分にはでんぷんを分解する酵素が含まれています。米のとぎ汁に含まれるでんぷんが、アミラーゼと一緒になることで糖分に変化。苦みを取り、甘くなるというわけです。
ブリ大根をはじめ、大根を煮る際には米の研ぎ汁を捨てずにとっておきましょう!
ブリの栄養価
ブリは、魚のなかでも群を抜く濃厚な脂が特徴です。不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)も豊富に含まれており、動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞の予防に良いとされています。お年寄りのいるご家庭ではぜひ積極的に摂りたいですね。
加えて、DHAにはコレステロールを抑える効果や脳細胞の成長促進などがあるといわれています。脳を活性化することで集中力が高まったり、老人性痴呆症を防いだりすることもわかっています。
魚嫌いのお子さまも、ブリ大根のように食べやすく調理をすれば喜んでくれるはず! 基本の和食をマスターし、健やかな成長を見守りましょう。
出世魚ブリの呼び名をおさらいしてみよう
成長に従って呼び名の変わる魚を出世魚といいます。ブリのほか、スズキ、ボラなどがあります。呼び方は地方によって異なりますが、一般的なブリの呼び名を成長順におさらいしてみましょう。
- 幼魚
ワカシ、ツバス - 中年魚
ハマチ、イナダ - 成魚
ブリ、メジロ
ブリの名前が変わるのは、成長とともに姿が変化し、味わいも変わるためと考えられています。
ブリのように名前が変わるまでに数年かかる魚は、同じ季節に成魚と若い魚が店頭に並ぶケースも多いので、両方を食べて味の違いを楽しむのもおすすめです。
出世魚というだけあり、おめでたい席にも喜ばれるブリ。春の新生活にもぴったりです。炊きたてのごはんのお供にはもちろん、お酒のアテにもおすすめ。脂がのった1番おいしい時季をお見逃しなく!