
魚・貝のレシピ
ハマグリのパン粉焼き おしゃれレシピで春のおもてなし
ひな祭りが近づくと、スーパーに出回り始める「ハマグリ(蛤)」。お吸い物の具材として用いることが多いハマグリですが、洋風にアレンジすることでおしゃれなおもてなしレシピになりますよ。お祝いやひな祭りのごちそうにもぴったりな「ハマグリのパン粉焼き」をご紹介しましょう。
お祝いにぴったり!ハマグリのパン粉焼き
材料(2~3人分)
- ハマグリ 大6個
- ローリエ 1枚
- 玉ねぎ 1/4個
- セロリ 1/2本
- ベーコン 2枚
- パン粉 大さじ4
- パセリ 1/2枝
- ニンニク(みじん切り) 1片分
- 白ワイン 大さじ1
- オリーブオイル 適宜
- レモン 適宜
作り方
- ハマグリは塩水につけて砂出しをし、表面をたわしでよく洗って汚れを落とす。
- 玉ねぎ、セロリ、ベーコンをみじん切りにする。
- フードプロセッサーにパン粉とパセリを入れて混ぜあわせる。
- フライパンにハマグリとローリエを入れ、ハマグリが1/3程度かぶるくらいの水(分量外)を入れる。フタをして口が開くまで蒸し焼きにする。
- 4.を汁ごとボウルに移し、粗熱を取る。粗熱が取れたら貝を2枚に離し、身をスプーンで取り除く。
- ハマグリの身をみじん切りにする。
- フライパンにオリーブオイルとみじん切りにしたニンニクを入れ炒める。香りが立ったら2.の野菜とベーコンを加え、玉ねぎが透明になるまで炒め合わせる。
- 7.にきざんだハマグリとハマグリの汁、白ワインを加えて汁気がなくなるまで煮詰める。
- 貝に8の具材を詰める。
- 9.にミックスしたパン粉とパセリをふりかける。
- 天板にクッキングシートを敷き、10.のハマグリを並べ、オリーブオイルをまわしかける。
- オーブントースターに入れ、表面に焦げ目がつくまで色良く焼く。
- 器に盛り、お好みでレモンを添えてでき上がり。
今回のレシピのポイント
ハマグリを蒸し焼きにしたときに出る汁は、うま味がたっぷりつまっています。汁は捨てずに煮汁として使うことで味わい深くなります。捨てずにとっておきましょう。
また、ハマグリをきざむときにも汁が出ます。こちらもまな板の上からこぼれて落ちないよう注意して調理しましょう。
オーブントースターに入れる直前に、オリーブオイルをまわしかけることで、焼き上がりがカリッとした食感になります。香りも良くなるので、ぜひお試しを!
お祝い事になぜハマグリ?
お祝い事によく食べられているハマグリ。とくに目にする機会が多いのは3月3日のひな祭りですよね。女の子の健やかな成長を祈る節句の年中行事です。ひな祭りでは、春らしい食材を用いたごちそうが振る舞われることが多く、ちらし寿司やハマグリのお吸い物を作るご家庭も多いのではないでしょうか。
なぜ、ひな祭りにハマグリ? 考えてみるとちょっと不思議ですよね。諸説ありますが、平安時代の貴族の女の子の遊びに、ハマグリの片方の裏側に絵を書き、もう片方に文字を書いたカルタがありました。ハマグリは同じ貝同士しかぴったりと合わないため、遊びに使われていたようです。そんな、かわいらしい遊びにちなんで、ハマグリをひな祭りに食べるようになったといわれています。
また、同じ貝同士しかぴったり合わないハマグリは、男女の絆の象徴ともいわれています。幸せな結婚ができますように、という願いが込められているという説もあります。
おいしいハマグリの見分け方
ハマグリは生きているものを選びましょう。殻が閉じているものが良いといわれていますが、殻が少し開いているものでも、触るとすぐに閉じます。殻はつやが良いものを選びましょう。
桃の節句のおもてなしレシピに
女の子の健やかな成長を祈る桃の節句、「ひな祭り」。雛人形を前にごちそうを囲むことは、家族の絆を確かめ合う、日本特有の習わしごとです。
ハマグリの、同じ貝同士しかぴったりと合わないという性質にあやかって女の子が幸せになりますように、家族が健やかでありますように……。
今年のひな祭りはハマグリのパン粉焼きでおしゃれなおもてなしレシピにチャレンジしてみませんか?