
福井のうまいもん
ダシを取ったりお米を炊いたり。福井の自然が織りなす名水「瓜割の滝」の魅力
福井県の若狭地方は、日本海を流れる対馬暖流の影響をうけた比較的温暖な気候と、暖地性の常緑広葉樹が広がる豊かな自然に恵まれています。なかでも、美しい山々の森林と幾重のもの地層によって、長い歳月をかけてゆっくりとろ過された天然水は、若狭の人々の暮らしと歴史を育んできました。今回は、環境庁「名水百選」にも選定された「瓜割の滝」を紹介します。
古来より伝わる「森の神水」
「瓜割の滝」は、若狭町の上中の高野山真言宗・天徳寺境内の奥にあります。約1300年前の天徳寺の開基、泰澄(たいちょう)大師の頃から「冷泉」として知られ、「五穀成熟諸病退散」の霊験ありと信じられ、人々から「水の森」として大切に守られてきました。現在は、若狭瓜割名水公園として、瓜割の滝をはじめ、天徳寺や馬頭観世音、緑豊かな庭園などがある自然公園になっています。毎年8月には「若狭瓜割名水まつり」が行われています。
緑濃い森の中、山あいの岩間から、こんこんと湧き出る清らかな水は、一年を通して水温が一定しています。「瓜割」の呼び名は「夏は瓜が割れるほどの冷水」が由来です。その歴史は古く、1760年の地誌「拾椎雑話(しゅうすいざつわ)」において「ここを水の森といふ。夏には甚(はなは)だ冷たくて氷のごとく、瓜をひやしておけば自然にわれてしまうので、俗に瓜割の水と呼ぶ。」という記録が残っています。
森の神水が、わが家で楽しめる。「わかさ瓜割の水」
「瓜割の滝」は、そのおいしさと水質保全の状況から、数々の名水に認定されています。「わかさ瓜割の水」は、「瓜割の滝」の汲みたてのおいしさをご家庭で手軽に楽しめます。
- 1985年 環境庁「名水百選」に選定。
- 1996年 国土交通省「水の郷百選」に認定。
- 2007年 福井県「ふくいのおいしい水」に認定。
飲みやすい超軟水
水には、軟水と硬水の2種類があります。日本のほとんどの水は軟水です。「瓜割の水」は、超軟水で「まろやかさ」と「飲みやすさ」が特徴です。
弱アルカリ性で、おいしくて健康によい水
人間の体は、弱アルカリ性に保たれています。ミネラルバランスにも優れた「瓜割の水」は、おいしくて健康にもよい水です。
おいしい水で実感できる、ちょっと贅沢な毎日
「わかさ瓜割の水」は、毎日の暮らしに潤いをもたせてくれる、いろいろな楽しみ方があります。
体も目覚める、朝の最初の一杯に
睡眠中、人はコップ1杯程度の汗をかくといわれています。弱アルカリ性で飲みやすい「瓜割の水」は、すっきりと体を目覚めさせてくれます。
ごはんや料理のうま味がアップ
素材のうま味を大切にする和食には、軟水が適しています。洗米と炊飯に「瓜割の水」を使うと、ご飯がふっくらと炊上ります。鰹だしや昆布だしを使った煮物料理は、うま味がじっくりと染み込みます。満足のあるうま味のおかげで、醤油や塩などを減らすこともできます。
いつものコーヒーや緑茶が、よりおいしく
コーヒー豆や緑茶は、その香りとうま味、色を十分に引き出します。「こんなにおいしかったの?」と、ワンランクアップのおいしさが楽しめます。
毎日の暮らしに、豊かな潤いを
人が生きていく上で欠かせない「水」だからこそ、人はできるだけ自然に近い「ピュアな水」を求めているのかもしれません。「わかさ瓜割の水」は、毎日の暮らしを、より豊かに変えてくれます。
参考: