捨てるなんてもったいない。カニの甲羅も楽しもう

捨てるなんてもったいない。カニの甲羅も楽しもう

せっかく丸ごと1杯カニを手に入れても、使い道が分からず、捨てられてしまいがちなのがカニの甲羅。今回は、その甲羅を使った定番の甲羅焼きやグラタンなどの簡単レシピに加え、お酒好きにはたまらない甲羅酒のつくり方も紹介します。捨てずにもっと甲羅を活用しましょう!

カニの甲羅の上手な外し方

カニには、タラバガニや毛ガニ、ズワイガニなどいろいろな種類がありますが、基本的にはさばき方は一緒です。種類にもよりますが、殻が固かったり、トゲがあったりして、手をケガすることもあるので、念のため軍手などをつけてさばくとよいでしょう。

  1. お腹を上にして置き、ふんどしと呼ばれる前掛け部分を取り除きます。
  2. 取り外したふんどし部分から指を入れ、甲羅を外します。
  3. カニミソがある場合には、フォークなどで丁寧にかきだしましょう。

タラバガニの場合は、ふんどし部分の身も食べられます。タラバガニ以外では食べられないので注意しましょう。カニミソは甲羅に盛りつけるのがおすすめです。

余すこと無く楽しめる甲羅の活用レシピ

カニの甲羅も、使い方次第で立派な一品に早変わり。味はもちろん、見た目もゴージャスになり、食卓を華やかに彩ります。カニを丸ごと一杯手に入れたら、ぜひ甲羅を使ったレシピにもチャレンジしてみてください。

シンプルなおいしさの甲羅焼き

もっとも簡単なレシピといえば、コレです。甲羅にカニミソを入れ、みりん、酒を各大さじ1杯ずつ加えます。よく混ぜたら網にのせて火にかけましょう。ふつふつと煮たって、少し焦げ目がついてきたら完成です。そのままでも美味しいですが、最後にカニの身も加えれば、より豪華な味わいに。カニミソに塩気があるので、味付けは不要です。カニミソ独特の濃厚な味わいは、日本酒などとの相性バッチリ。酒の肴としてもおすすめです。

おもてなしにぴったり! おしゃれな甲羅グラタン

甲羅につめて焼き上げた、見た目もおしゃれなグラタンです。ホワイトソースと炒めたタマネギ、カニの身を和え、甲羅に入れます。上からチーズを振って、オーブンでこんがり焼き色がつくまで焼き上げましょう。具材には、しめじなどのキノコ類を加えても香り高く仕上がり、食べ応えもアップ。お好みの野菜や具材をプラスして、自分なりの組み合わせを見つけてみるのも楽しいですね。

旨味が凝縮した絶品ダシがとれる!

カニの甲羅や殻からとれるダシは、味、香りともに絶品です。みそ汁や雑炊、茶碗蒸しに使ったり、鍋に加えたりと、いろいろな活用法があります。つくり方はいたって簡単。適当な大きさに切った甲羅や殻を、長ネギなどとフライパンで軽く炒り、酒を少量加えます。さらに水を加えてコトコト1時間程度煮て、殻などを漉したら、おいしいダシの出来上がりです。食べ終わった後の殻でもとれるため、一石二鳥です。

大人の楽しみ、といえば甲羅酒

お酒好きなら、一度は試してみたいのが甲羅酒。カニの旨味がとけ込んだ日本酒の味わいは格別です。用意するのは、甲羅と日本酒だけ。甲羅酒をつくる前に、まずは甲羅に穴が開いていないかチェックしましょう。もし穴が開いている場合は、米粒などで穴を塞ぎます。直接火にかけると、すぐに焦げ付いてしまうため、アルミホイルで底面をくるんでおくとよいでしょう。

準備ができたら甲羅にそっと日本酒を注ぎ、火にかけた網にのせます。しばらくそのまま置き、ぐつぐつと煮立って来たら完成です。やけどしないように気をつけて、甲羅から直接飲みましょう。カニミソを少し残しておくと、よりおいしく出来上がります。

意外に簡単な甲羅料理

使い方が難しそうと思われがちな甲羅ですが、アレンジは意外に簡単。料理のレパートリーも広がる上、食卓も華やかになり、おもてなしにも活躍しそうです。今年の冬は、ぜひ甲羅でも一品にチャレンジしてみてください。

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