
カニのはなし
基本からアレンジまで!タラバガニのおいしい食べ方
冬のぜいたくといえば、旨味も食べ応えもたっぷりのタラバガニ。今回は意外に知らない、冷凍タラバガニの解凍方法や上手な殻の剥き方など、ボイルタラバガニをおいしく食べるコツを伝授。焼きガニや天ぷら、ちょっと変わったアレンジとしてタラバガニのパスタなどの簡単なつくり方も紹介します。
冷凍タラバガニをおいしく解凍するコツ
冷凍タラバガニのおいしさは、解凍方法によって大きく左右されます。上手に解凍しないと、せっかくのタラバガニのみずみずしい食感が損なわれ、旨味も半減してしまいます。
おいしく解凍するいちばんのポイントは、冷蔵庫でゆっくり解凍すること。室温で急速に解凍すると、水分と一緒に旨味も流れ出し、食感も悪くなってしまいます。丸ごとのタラバガニでは丸1日、カットされた足だけの場合は12時間程度の時間をかけて解凍しましょう。
水分の蒸発を防ぐため、厚手のキッチンペーパーや、新聞紙などで包むことも大切です。解凍が進むと、水がたれてくるので、キッチンペーパーなどで包んだら、水切りかごなどに入れるとよいでしょう。丸ごとのタラバガニを解凍する時は、甲羅を下に。甲羅を上に向けて解凍してしまうと、カニミソが流れ出てしまいます。
意外に簡単! タラバガニの殻の剥き方
用意するのは、カニ用のハサミやキッチンバサミと軍手。タラバガニは殻が固く、トゲもあるため、素手でつかむとケガの危険があります。軍手がない場合は、タオルなどで代用してもよいでしょう。今回は、家庭でよく食べられる足の殻の簡単な剥き方を紹介します。
- 赤い色の面を上にして持ちます。
- 両側にハサミで切り込みを入れます。
- 切り込みから丁寧に赤い色の面の殻をはがし、裏側も同様にはがします。
殻をむく際は、汚れ防止のため、エプロンなどをつけることをおすすめします。また、大きな皿の上で剥くか、テーブルに新聞紙などを広げておくと安心です。
異なる魅力を発揮する、タラバガニのアレンジレシピ
せっかくのタラバガニ、解凍したらいつもそのまま食べるだけ……なんてもったいない! ちょっと手を加えるだけで、さらなるおいしさに出会えます。簡単にできるアレンジレシピを紹介します。
まずは茹でたままをいろいろな味で
解凍したボイルタラバガニは、そのまま食べても絶品。味付けには定番のカニ酢やポン酢のほか、レモン汁でさっぱり食べたり、マヨネーズをつけて食べるのもコクがプラスされてまた違ったおいしさが味わえます。サラダの具材などに加えれば、いつものサラダがぐっとゴージャスなおもてなし料理にランクアップします。
網焼き・天ぷらで凝縮された旨味を楽しむ
網焼きは、半分殻を外した後、殻を下にして焼き上げます。加熱することで旨味がぎゅっと濃厚になり、味付けなしでもおいしく食べられます。魚焼きグリルやオーブンなどで焼くときは、水分が飛びすぎないようアルミホイルで包むとよいでしょう。天ぷらは、殻をむいた後の身に、薄く衣をつけて高温でさっと揚げます。さくさく衣とふんわりした身が絶妙にマッチします。
タラバガニのぜいたくパスタ
タラバガニの旨味は、トマトソースと相性が抜群です。ニンニク、タマネギを炒めたら、トマトソースと剥いた殻、白ワイン、コンソメを加えて煮詰めます。塩こしょうで味を整え、ゆであがったパスタを入れるタイミングでほぐした身を入れ、さっと合わせたら完成。身だけでなく、殻からもダシが出て濃厚なおいしさが楽しめます。お好みで生クリームをプラスすると、さらにコクがアップします。
タラバガニの新たな魅力に出会おう
正しい方法で解凍したタラバガニは、ぷりぷり食感で絶品です。さらにアレンジを加えれば、もっとおいしく味わえます。今年はぜひアレンジにも挑戦してみてください。きっとタラバガニの新たな魅力に出会えるはずです。
参考: