
魚・貝のレシピ
牡蠣のアヒージョの作り方。ゆりねを使った和風テイストで日本酒にもぴったり!
牡蠣のおいしい季節がやってきました。プリプリの食感と磯の風味がたまらない「生牡蠣」や、アツアツの牡蠣のあま味が口のなかで広がる「焼き牡蠣」、サクサクの衣とジューシーな身の「牡蠣フライ」など、おいしく食べる方法はいろいろありますが、牡蠣好きのなかで「これはうまい!」と評判の「牡蠣のアヒージョ」のつくり方を紹介します。
牡蠣のアヒージョとは?
アヒージョは、オリーブオイルとにんにくで食材を煮込む、スペインの代表的な小皿料理「タパス」のひとつです。スペインでは「バル」と呼ばれる居酒屋で、ワインやビールを片手にタパスをつまんで楽しみます。
牡蠣のうま味を引き出す! オリーブオイル煮の調理法
「海のミルク」と呼ばれる牡蠣の魅力は、磯の香りとプリプリの食感、ジューシーなあま味です。生のままでも火を通してもおいしい牡蠣ですが、オリーブオイルを使って弱火でじっくり煮るアヒージョは、牡蠣の新しいうま味を引き出してくれる調理法です。
夫婦の晩酌にもぴったり!
休日の夜、ゆったりと晩酌を楽しむご夫婦が増えています。牡蠣に多く含まれるタウリンやグリコーゲンは、肝臓の働きを高めてくれるので“酒の肴”にもぴったり! またオリーブオイルには、抗酸化作用の強いポリフェノールが多く含まれ、体内で脂肪細胞が増加するのを抑制する働きがあります。良質のオレイン酸は、血中のコレステロールを抑え、胃の調子を整える効果も期待できます。
牡蠣のアヒージョは、お酒をじっくり楽しみたい旦那さんにも、カロリーが気になる奥さんにもうれしい、おいしくてヘルシーな牡蠣料理です。
牡蠣と和の食材との響宴。日本酒に合う!
ワインやビールはもちろんおいしいのですが、海の幸との相性の良さでは「日本酒」は欠かせないお酒です。海のおいしさを蓄えた牡蠣と和の食材を組み合わせ、日本酒に合うスペイン料理「牡蠣のアヒージョ」をつくってみましょう。
牡蠣のアヒージョの作り方
アヒージョをつくるには専用のアヒージョ皿がありますが、今回は、家庭にある土鍋を使います。ゆりね、しめじ、薬味ねぎなど、和の素材をたっぷりと盛り込みます。
メインの牡蠣は、ますよね商店の「ジャンボ牡蠣」。冷凍されているので、食べる分だけ解凍して使えるのが便利。火加減がポイントの「牡蠣のアヒージョ」なら、牡蠣がぷっくらとなり5分程度火を通しOK。新鮮でうま味のある牡蠣を楽しめます。
<道具>
- 土鍋(1〜2人用)
<材料(2人分)>
- 牡蠣・・・・・・・・・・10個(お好みの量)
- ゆりね・・・・・・・・・1個
- しめじ(ぶなしめじ)・・1/2株
- にんにく・・・・・・・・2片
- オリーブオイル・・・・・100cc
- 赤唐辛子・・・・・・・・1本
- 薬味ねぎ(みじんぎり)・・適量
- すだち・・・・・・・・・1個
- 塩・こしょう・・・・・・少々
<つくり方>
1. 牡蠣は食べる分だけを自然解凍し、よく水気をふき取る。
2. しめじの石づきを取り、3本ずつに分ける。
3. ゆりねを一枚ずつはがして、水で洗ってから水気をふき取る。
4. にんにくの皮をむき、縦に2つに切って芯を取りのぞき、香りをよく出させるために包丁の腹でつぶす。赤唐辛子の種を取る。
5. 土鍋にオリーブオイルと「4」のにんにく、赤唐辛子を入れて弱火で煮る。
6. にんにくの香りが出てきたら「3.」のゆりねを加える。
7. ゆりねに軽く火を通りはじめたら、しめじと牡蠣を加える。
8. 牡蠣がぷっくりしてきたら、塩こしょうで味を整え、薬味ねぎを散らす。お好みですだちの汁をかける。
じっくりとオリーブオイルで加熱することで、牡蠣のうま味と香りを引き出すとともに、ゆりねやしめじにもしみ込みます。うま味と香りが移ったオイルは、パンにつけたり、パスタソースにしてもおいしくいただけます。今宵「牡蠣のアヒージョ」をつまみながら、日本酒を一献いかがですか?
今回使用した、ますよね商店の「ジャンボ牡蠣」。
photo by 三隅健二