魚・貝のレシピ
ニューヨーク風辛子明太子とアボカドの春巻き 献立に困ったときのお助けレシピ
世界中いたるところにある中華街。なかでもニューヨークのチャイニーズレストランは、おしゃれなエッセンスが加えられたフュージョン料理として確立しています。
中華にこだわらず、いろいろなジャンルの食材を取り入れるのがニューヨーク流。メキシコ産アボカドと日本を代表するごはんのおかず、辛子明太子のハーモニーを春巻きでお楽しみください。
タラコと明太子の違い
辛子明太子といえば、九州・福岡の特産品。韓国では昔からよく食べられていたタラコを1910年頃、朝鮮半島で日本人が商品化したといわれています。タラコも辛子明太子も原料はスケトウダラの卵。タラの子だから「タラコ」となるわけですが、なぜ辛みをつけたタラコは「明太子」と呼ばれるのでしょう。そのネーミングには韓国に深く関係しています。韓国ではタラのことを「明太(ミョンテ)」といいます。商品化する際、 タラコとの区別をつけるために「明太子」としたという説が有力です。いまではタラコとともに、ごはんに合うおかずとして日本中で食べられています。
献立に困ったときの強い味方「春巻き」
中華料理でおなじみの春巻きですが、汁気が少ないものであれば具はなんでもOK。たとえば、余った肉じゃがやポテトサラダ、ゆでた鶏のささ身と刻んだゆでたまごなど、くるくる巻いて揚げればオリジナル春巻きのできあがり。献立に困ったときのお助けメニューとして重宝します。ぜひ、いろいろな具材で試してみてくださいね。
ニューヨーク風辛子明太子とアボカドの春巻き
辛子明太子はおにぎりやパスタなど、和洋中さまざまな料理にアレンジすることができます。今回ご紹介するのは、ニューヨークのチャイニーズレストランで食べた春巻きにヒントを得て考案したレシピ。具には濃厚なアボガドにピリッと辛みが利いた辛子明太子、ボリューム感のある鶏のささ身をチョイスしました。
材料(5本分)
- 春巻きの皮 5枚
- 辛子明太子 200g
- ささ身 300g
- アボカド 1個
- マヨネーズ 大さじ3
- 大葉 5枚
- 酒 大さじ1
- 揚げ油 適量
- ケチャップソース お好みで
作り方
1,ささ身の筋を取り、火が通りやすいように切れ目を入れる。鍋にお湯を沸かし、酒とささ身を入れてゆでる。火が通ったらザルにあげて粗熱を取り、細かく割いておく。
2,辛子明太子はスプーンでそぐように皮を取りのぞく。
3,アボカドの皮と種を取り除き、縦半分に切ってからさいの目切りにする。
4,ボウルにささ身、辛子明太子、アボカド、マヨネーズを入れ、よく和える。
5,春巻きの皮を広げ、大葉、4の具の順にのせて包む。
6,揚げ油を150度に熱し、きつね色になるまでゆっくり色よく揚げる。
7,油を切り、食べやすい大きさに切って器に盛る。お好みでケチャップソースを添える。
春巻きは、揚げる前に1つずつラップに包んでストックすることができます。すぐに食べないときは冷凍庫で保存をしましょう。食べるときは冷凍のまま揚げるだけなので、お弁当のおかずや急な来客時にも便利です。
揚げたてのおいしさはビールとの相性が抜群! キリッと冷えたビールとともに多国籍な味わいをお楽しみください。
今回使用した食材はこちら【[無着色]訳あり辛子明太子1kg(切れ子)】
文・写真:ねこ りょうこ
ライター&フードスタイリスト。雑誌編集者を経てフリーランスに。食を中心にライフスタイル提案の記事を執筆。モットーは『食べることは生きること』。今日もおいしい食材を求め、日本全国を取材活動中。