魚・貝の調理方法
ハマグリの砂抜き
ハマグリやアサリ、シジミなど、家庭でもよく調理される貝類。これらの多くは砂泥に棲家があるので、貝の中に砂を含んでいます。そのまま調理をすると、食べたときに「ジャリッ」とした食感になってしまい、おいしさも半減してしまいますよね。貝を調理する前には、しっかりと砂抜きをしておきましょう。
ハマグリの砂抜き
材料
- ハマグリ
- 塩 大さじ1
- 水 500ml
手順
- ボウルに水500ml、塩大さじ1(約15g)を入れてよく混ぜ、海水と同じ塩分濃度にする。
- ハマグリを入れ、暗所で1~2時間ほど置く。
- 砂出しをしたハマグリの表面についた汚れを、たわしで取り除く。
スーパーで買った貝に砂抜きは必要?
スーパーで売られているハマグリのパッケージに、「砂抜き済」と書かれているものを見かけることがあります。また、塩水といっしょにパッケージされているものも多く、すでに砂抜きされていると思われがちです。
ところが、スーパーの砂抜きは十分でない場合もあり、砂が貝の中に残っていることも。塩水といっしょにパッケージされたものは、陳列しているうちに砂抜きされていると思いがちですが、貝が同じ水を繰り返し吸うことになるので、砂抜きが十分にされているとはいえないでしょう。
潮干狩りで採ってきた貝はもちろん、スーパーで購入したものも、必ず丁寧に砂抜きをするようにしましょう。
貝の表面の汚れはきちんと落とす
貝の砂出しは、ほとんどの人が行っているようですが、忘れがちなのが、貝の表面の汚れ落としです。お吸い物や酒蒸しなど、殻付きのまま調理することが多い貝類。殻には汚れが多く付着しているので、しっかりたわしで落とす必要があります。水を変えながら、貝同士をこすりあわせて落とす方法もあります。汚れがついたままでは、臭みが料理に移ってしまうことがあるので注意しましょう。
砂抜きに冷蔵庫はNG!?
貝の砂抜きに冷蔵庫を使用する人も多いことでしょう。ところが、ハマグリやアサリなどが生息している水温は20℃前後。冷蔵庫では寒すぎて、十分に砂抜きができません。
効率よく砂抜きをするには、貝が生息する環境に近づけることが大切です。砂にもぐる貝は暗いところを好むため、新聞紙でフタをしてあげるようにしましょう。
置き場所は、温度変化が少ない暗所がおすすめです。夏場や冬の暖房がきいている場合は、家の中の涼しい場所を選んで、1~2時間置くようにしましょう。
貝をおいしく食べる秘訣は砂出しにあり! といっても過言ではありません。加えて、忘れがちな貝の汚れ落としをしっかりすることで、貝料理はもっとおいしくなります。丁寧な下ごしらえを心がけましょう。