福井のうまいもん
かぼちゃとへしこのマッシュサラダ
かぼちゃを使ったおいしいマッシュサラダを作ってみませんか。今回は福井県産の無農薬かぼちゃを使っています。冬至にかぼちゃを食べて、風邪などの病気を予防する習慣がありますが、これは体内でビタミンに変化するカロチンがかぼちゃにはたっぷり含まれているからです。マッシュサラダにすれば、口当たりもなめらかに。福井県の伝統料理である「へしこ」も使って和風に仕上げました。アレンジしてもおいしいので、ぜひ作ってみてくださいね。
所要時間約30分※下準備を除く (4人分) (作りやすい分量)
【材料】
・かぼちゃ 200g
・へしこ 30~50g
・白ネギ(粗みじん切り) 適量
[A]
・マヨネーズ 大さじ1.5~
・牛乳 大さじ1.5~
[その他]
・塩、こしょう 各適量
・好みでバジルなど 少々
《下準備》
・へしこは糠を洗ってから薄皮をはがしておき、骨を取り除いておく。小骨があるので、必ず丁寧に取り除いておくこと。
・白ネギを粗みじん切りにしておく。
《作り方》
1、かぼちゃは洗ってから、種とわたをのぞき、皮付きのまま2センチ角に切る。
《ポイント》
かぼちゃはかたいので、切るときは注意すること。小さめにかぼちゃを切ることで火の入る時間を短縮できる。
2、鍋にかぼちゃの皮目を下にして入れ、水50㏄を入れる。蓋をしてから中火にかけ、沸騰させる。
《ポイント》
鍋に入れる際、皮の部分を下側にして入れるとよい。少量の水で蒸し煮することで、栄養素が流れないようにすることと、かぼちゃの自然な甘みを引き出すことができる。水を多く入れすぎると水っぽくなるので注意すること。水っぽいかぼちゃの場合は、塩少々をふってから蒸し煮するとよい。
3、2が煮立ったら弱火で15分程度蒸し煮にする。竹串などでかぼちゃを刺し、かぼちゃがやわらかくなったら、ざるにあげて水気をきる。
《ポイント》
かぼちゃが崩れない程度に、火加減には注意すること。火のあたりを考え、皮目は下にする。
4、3のかぼちゃの皮を取り除いてから、身をフォークでつぶして冷ましておく。こうすることでよぶんな水分が飛び水っぽくならない。滑らかにつぶすことで、ふわっとした食感の仕上がりになる。
《ポイント》
今回はかぼちゃの皮を取り除いているが、色味が気にならない場合は、皮ごとマッシュするとよい。
5、4に白ねぎのみじん切り、ほぐしておいたへしこを加える。
最後に[A]を入れて混ぜ合わせ味を見て足りなければ塩コショウで調味して完成。このみでフレッシュバジルをちぎって加えるとよい。
《ポイント》
へしこは小骨が多いので、ほぐした時にしっかりと取り除いておくこと。へしこはそのままの状態で食べることができるが、好みでほぐした後に酒炒りして加えると、食感と風味が変わる。好みで仕上げるとよい。
《今回のレシピのポイント》
・へしこの塩気を考えて、塩こしょうで調味するとよいでしょう。
・なめらかな食感に仕上げるために、かぼちゃはしっかりとつぶします。
・かぼちゃは水っぽくならないように注意しましょう。水っぽくならないために、水分を少なくして蒸し煮しています。
・好みで塩ゆでした落花生などを加えても美味しく、食感にメリハリが出るのでおすすめです。ぜひ試してみてください。
・作り置きしておけば、お弁当やおかずの一品にも便利です。アルミカップなどに小分けしてから冷凍するとよいでしょう。
・マッシュサラダを耐熱容器に入れて、お好みでチーズをトッピングしてオーブン焼きにしたアレンジレシピもおすすめです。
・トーストにマッシュサラダをうすくひろげて、粉チーズをたっぷりとかけて焼いて食べてもおいしいです。
野菜提供:福井件敦賀市の情熱農家 ファーマー納谷
使用食材:伝統食材 鯖のへしこ
食で幸を ~SMILE HAPPY FOOD~
越前かに問屋ますよね 店長 橘高 友樹
【profile】料理研究家 指宿さゆり
海外でおもてなし料理を学び、現在、夫である指宿慎一郎とともに企業向けのレシピ制作、各種コンテンツ制作・編集サービス、販促イベント企画、研修サービスなどを展開中。料理代行サービスのレシピ監修や料理教室「菜々食cookingclass」を主催。料理講師やケータリングプランナーとしても活躍中。