毛ガニをまるごと味わいつくそう!ゆで方から食べ方まで一挙公開

一年中、日本のどこかで水揚げされている「毛ガニ」。夏から秋にかけては「堅(かた)ガニ」と呼ばれ、身と「カニみそ」がぎっしりつまっている、おいしい時期といわれています。「毛ガニ」は、まるごと1杯で販売されることが多いです。今回は、「毛ガニ」をまるごと味わいつくすための、ゆで方からおいしい食べ方までを紹介します。

戦後デビュー! 意外な毛ガニの歴史

今でこそとても人気のある「毛ガニ」ですが、その歴史は浅く、戦時中の北海道長万部町が最初といわれています。当時は食料品の多くが統制されていました。そんな中、食べられることがなかった「毛ガニ」を金谷勝次郎・静枝夫妻がまるごと煮て、「煮カニ」として長万部駅の構内で販売されるようになります。

「煮カニ」はたちまち人気となり、さらに改良が加えられました。その後、カニの身をむいて味をつけた「かにめし」が駅弁として販売され、「毛ガニ」のおいしさも全国に知られるようになります。

生の毛ガニが手に入ったら、まずはゆでる

カニの中では小ぶりの「毛ガニ」は、まるごとゆでて食べるのがおすすめです。

毛ガニのゆで方

  1. カニを水洗いして汚れを落とす。

  2. 鍋にカニが隠れるぐらいの水と塩を入れる。(水1リットルに対して塩35g~40gの割合)

  3. 鍋を沸騰させてから、甲羅を下向きにしてカニを入れ、カニが動き回らないように落としぶたをする。

  4. ゆで上がりの目安は、再沸騰してから15分程度(300g~500gのカニの場合)。

  5. ゆで上がり後、軽く水洗いをする。

毛ガニのおいしい食べ方

「毛ガニ」の魅力は、たっぷりの「カニみそ」です。ゆでたてをそのまま食べるのがおすすめ。「毛ガニ」のむき方のコツを紹介します。家庭にあるキッチンバサミを準備ください。

毛ガニのむき方

  1. カニの腹を上にして、根元のやわらかい関節から足を切り離す。

  2. お腹の三角形の部分の「ふんどし」にハサミを入れて、取り外す。

  3. 「ふんどし」を外した部分から縦にハサミを入れ、胴体を左右2つに割る。

  4. 胴体の「カニみそ」を甲羅に移す。

  5. 胴体についているエラを外し、胴を縦に切り割る。

  6. 足は両サイドにハサミを入れて殻を外す。

カニ酢のつくり方

「毛ガニ」は、ゆでたてをそのまま食べるか、カニ酢につけてもおいしくいただけます。

  • だし汁:100cc

  • 薄口しょう油:大さじ1と3分の1杯

  • みりん:大さじ1と3分の1杯

  • 米酢:大さじ1と3分の1杯

材料を鍋に入れて火にかけ、沸騰する前に火をとめて冷ます。

カニみその風味を味わいつくす、甲羅酒のつくり方

カニみそを食べたあとは、甲羅酒を楽しみましょう。カニみその風味を思う存分味わえます。

  1. 甲羅は火のあたる部分をアルミホイルで包む。

  2. 日本酒(熱燗に適したもの)を注ぎ火にかける。

  3. グツグツと沸いたら飲みごろ。

細い足先や食べ終わった殻は、カニのみそ汁「鉄砲汁」に

細くて食べにくい「毛ガニ」の足先は、みそ汁に入れるとおいしくいただけます。食べ終わった殻を「だし」に使うと、濃厚なかにの風味が楽しめます。カニの本番北海道では「鉄砲汁」と呼ばれる郷土料理です。名前の由来は、カニの足を箸でつつく仕草が、火縄銃の弾込めに似ていることからといわれています。

カニの中でも小ぶりな「毛ガニ」ですが、そのおいしさと楽しみ方の大きさにきっと驚くことでしょう。ぜひ、皆さんも試してみてください。

 

参考:

  • かにめしの歴史 長万部観光協会

    http://www.osyamanbe-kankou.jp/syoku/kanimeshi.html

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