
魚・貝のはなし
お魚は体にいいって本当?美容にもうれしい、お魚パワーの秘密
魚が体に良い食べ物であることはわかっていても、どのような成分がどのように体に良いか、具体的には知らない方もいるのではないでしょうか。今回は、健康のみならず、美容にも良いといわれる魚のパワーについて、わかりやすくまとめてみたいと思います。
体を元気にしてくれる、お魚の栄養素
- 1. 中性脂肪を減らす!良質のタンパク質と資質
お魚の身は、肉に比べてやわらかいので消化しやすいのが特徴です。体に必要なアミノ酸がバランスよくそろった良質なタンパク質は、体の中の不要な塩分をとりのぞき、血圧を下げます。また、魚の脂肪は中性脂肪を低下させ善玉コレステロールを増やす、体に良い不飽和脂肪酸です。
- 2. 肌や目、貧血対策にも良い、豊富なビタミン
お魚には、肌や目によく、動脈硬化やがん予防にもなるビタミンA、貧血防止のビタミンB12、カルシウムの吸収を助けて歯や骨を作るビタミンD、老化防止につながるビタミンEなど、たくさんのビタミンが含まれています。
- 3. 疲労回復やお肌もきれいに、ミネラルやDHAなども豊富
ビタミンと同様に、体に大切なミネラルも豊富です。歯や骨を作り、精神を安定させるカルシウムや、貧血にいい鉄分、免疫を強化する亜鉛や、老化を防止するセレンなど、体にとって重要なものばかりです。
その他、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、血管をしなやかにして血の流れをよくし、動脈硬化や脳血栓などを予防します。DHAは脳や目の働きをよくし、最近ではがんやアトピーなどにも良いことがわかってきました。
また、さけ・かに・えびなどに含まれる赤い色素であるアスタキサンチンは、高い抗酸化作用で注目されています。老化や病気の原因になる活性酸素を取り除いてくれるので、成人病予防や、肌をきれいに保つサポートもします。いか・たこなどに多く含まれるタウリンは、疲労や視力、また肝機能の回復に有効といわれています。
どの症状にどの魚介が効く?
l 貧血に効くといわれる栄養素(ビタミンB12、鉄分)を含む魚介
しじみ・あさり・かきなどの貝類・いわし・さんま・かつお・まぐろの赤身や血合い・ぶり・さば・あじなど
l 歯や骨の強化、また、精神の安定良いといわれる栄養素(ビタミンD、カルシウム)を含む魚介
いわし・いくら・さけ・にしん・かわはぎ・ひらめ・まぐろ・煮干し・しらす干し・干しえび・ししゃも・しじみなど
l 心臓病、動脈硬化、脳梗塞の予防に良いといわれる栄養素(ビタミンA、ビタミンE、DHA、EPA)を含む魚介
あんこうのきもなど魚の肝臓全般・うなぎ・ぎんだら・ほたるいか・まぐろ・いくら・あゆ・たらこ・たい・はまち・めかじき・えび・いわし・ぶり・さんま・あじ・さけなど
l 免疫力をつけるのに良いといわれる栄養素(亜鉛)を含む魚介
かに・かき・焼きたらこ・しゃこなど
l 脳、目の機能促進に良いといわれる栄養素(DHA、アスタキサンチン)を含む魚介
さけ・さわら・まぐろ・さば・いわし・ぶり・あじ・えび・かになど
l 肩こり、腰痛に良いといわれる栄養素(カルシウム)を含む魚介
煮干・ししゃも、ちりめんじゃこ・しらす干しなど
l 老化防止に良いといわれる栄養素(ビタミンE、セレン、アスタキサンチン)を含む魚介
魚卵・いわし・うなぎ・うに・あじ・ほたて・かつお・わかさぎ・かれい・さけ・えび・かになど
l 疲労回復に良いといわれる栄養素(タウリン)を含む魚介
いか・たこ・かきなど
l 髪や肌、爪をつややかにするのに良いといわれる栄養素(コラーゲン)を含む魚介
ひらめ・あんこう・うなぎ・ふぐなど
l シミ、シワ防止に良いといわれる栄養素(アスタキサンチン)を含む魚介
さけ・えび・かになど
l 肌あれに良いといわれる栄養素(ビタミンA)を含む魚介
魚の肝・うなぎ・ほたるいかなど
魚のパワーで、毎日を健康に美しく!
いかがでしたか? 健康も美容もサポートするといわれる魚介を、毎日の食卓に少しずつとり入れて、ヘルシーな生活を送っていきたいですね。
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