夏が旬の「岩ガキ」 殻開けにチャレンジ!

夏が旬の「岩ガキ」 殻開けにチャレンジ!

「海のミルク」とも呼ばれる「牡蠣(カキ)」。濃厚な味わいの身は、そのまま生で食べたり、フライや鍋の具に入れたりしてもおいしくいただけます。

カキといえば冬をイメージする人が多いと思われますが、夏に旬を迎えるものもあります。冬の「真ガキ」よりひと回り大きな「岩ガキ」です。大きいながらも身が締まり、ぽったりとしたうま味が特徴です。

ところが、厄介なのが固く閉じられた「殻」。殻開けに失敗すると身がボロボロになってしまうので、ちょっとしたコツが必要です。そこで今回は、磯の香り漂う夏の味、岩ガキの殻開けにチャレンジしてみましょう!

おいしい岩ガキの見分け方

岩ガキは、殻付きのほうが鮮度が良いといわれています。むき身で売られているもののほとんどは、養殖モノの真ガキなので、夏はぜひ、殻付きの岩ガキを味わいましょう!

おいしい岩ガキを見分けるポイントは、なんといっても鮮度。殻が固く閉じているもの、もしくは触ると殻が閉じるものを選びましょう。

使用する道具

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Ø キッチンバサミ

Ø テーブルナイフ

Ø ペティナイフ

殻の開け方

1. 殻の表面についた汚れや海藻を流水で丁寧に洗い流し、キッチンバサミで殻の先を切り落とす。

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2. 殻の隙間にテーブルナイフを差し込み、上の殻に沿わせるように少しずつナイフを動かす。

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3. 貝柱が切れたらゆっくり上の貝を持ち上げ、殻を外す。

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4. 殻と身の間にペティナイフを差し込み、身を崩さないよう丁寧に身をはがす。


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おろし方のポイント

固いカキの殻は、無理にこじ開けようとすると身がぐちゃぐちゃになってしまうことがあります。貝に隙間がない場合は、キッチンバサミで貝の先端を切り、隙間を見つけてナイフを差し込むようにしましょう。

テーブルナイフを使うことで、身を傷つけずに殻を開けるられます。安全のため、軍手を手にはめてから開けると安心ですよ。

6年かけて成長する天然の岩ガキ

天然の岩ガキの多くは、外海に面した海域に棲息し、成長するまでには56年かかるといわれています。6月から8月という時季の短さも相まって、希少性が高い夏の風物詩です。

カキ(オイスター)の人気は高く、最近ではオイスターバーと呼ばれる専門店もよく見かけますね。海外でも人気は高く、アメリカでは生のカキにレモンの絞り汁やケチャップなどを付けて食べるのが特徴。ロブスターとともにアメリカを代表するシーフードです。

夏の海の香りを感じさせる岩ガキは、短い日本の夏を彩る味。ぜひ新鮮な岩ガキを、キリッと冷えた日本酒とともに味わってみてくださいね。

Text & Photo:ねこ りょうこ 

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